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2006年9月11日

エレガントなエチケット・マナー

ロザリウムに通う生徒達は、皆、エレガントな女性を目指したい!と、エレガントなエチケット・マナーを身に付けたいと思っているようです。
エレガントな・・・って、どんなことでしょうか?
多分漠然とした雰囲気で、“エレガント”と思っているのではないでしょうか?
“エレガント”を定義付けて下さいというと、千差万別の答えが返ってくるでしょう。

日本人は世界一、感性が豊かですから、何事も感性で捉えることが出来ますが、
西洋文化には何事にも数学的・理性的な理論があります。
ですから、“エレガント”に対する答えも、きちんと出ているはず!

フランスが“エレガント”の大御所のように思うでしょうけれど、この言葉のルーツはフランス語ですし、
そもそも今に通じる“エレガント”が確立されたのは、19世紀“チュイルリー公園のベンチ”ですから
そう思ってあたり前ですが・・・。
しかし、世界に誇る“エレガント文化”は、この日本にもしっかり確立されていました。
江戸時代、“粋”が命!!みたいな江戸っ子が、目指したもの。
これこそ日本の“エレガント”。
『いきすぎ』とは、物事が“粋”の範囲から出てしまうこと・・・だから『粋過ぎ』る・・・というわけです。
“エレガント”とは、まさに『粋過ぎない』ことを言うのです。
余談ですが・・・
江戸の粋人は、仕立てたばかりの着物は、まず、寝巻きとしてきてから外に着ていったといいます。
これは西洋でも同じ。
英国貴族は、下ろしたての服や帽子は、まず、バトラーや運転手に身に付けさせてからきたといいますから。
ですから、本物のバトラーはご主人様と同じ体型、運転手は同じ頭のサイズ・・・ということになります。

『粋過ぎない』エチケット・マナー・・・ってどんなものでしょう?
私は、そんなものは、エチケットでもマナーでも無いと思っています。
そもそも、“エレガント”とは、自分を良く見せるための【ワザ】です。
私が、生徒達にいつもいっていることは、
エチケット・マナーというものは、自分中心に考えるものではないということです。
自分が美しく見えるとか、エレガントに見えるとか、いい人そうに見えるとか・・・
これは、本来のエチケット・マナーに反する考え方です。
エチケット・マナーとは、人との関係の中で、自分以外の人々が心地よくあるため、
仲良くできる為にあるものです。
私はエレガントで美しい!・・・では、周囲の方々はどうするの?私より美しくなく見えるでしょう?
自分より、周囲を引き立て楽しい心地よい気持ちに出来てこそ、
本当のエチケット・マナーができているといえるでしょう。
エレガントであるとか、美しいとかは、その後に、周囲の人々が感じることであって、
最初から、それを目指すことではありません。

エチケット・マナーは、全人格からあふれ出る行為です。
いくらプロトコールを身に付けても、ふとしたときに、お里が知れるものです。
ならば・・・
中味を磨いて、人格の“美しさ”や“エレガントさ”を身に付けるしかないようですね!!


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