鎌倉のロザリウムのサロンが、オープンしました！

理想は、カスティリオーネの『イル・コルティジャーノ：宮廷人』に
登場する、エリザベッタ妃のサロンとでも言いましょうか。
老若男女は集い、互いの教養を交換し合う場所。
“集い”の場です。

いわゆるホテルや貸し教室と違い、鎌倉サロンは、
あくまでもプライベートな雰囲気の【サロン】です。
靴を脱ぎ、ソファにくつろぎ、マッタリとお茶を愉しみ・・・
お部屋のあちこちには、教養の元“デコレーションブックス”や
アンティークの品々、美しいものに囲まれて
ちょっと非日常だけれど、心が落ち着く“くつろぎの空間”。
そうした空間で、いわゆる『講義』では無く、英知を持った方々が
『語る』という形で、まさに国際人として日本人として不可欠な教養を
身につける・・・これが鎌倉サロンの姿です。

しかし、ここは単に教養を身につけることが目的ではなく、
こうして“集う”ってお茶をすることで、磨かれる『エチケット・マナーズ』も
大きな目的の一つです。
現代の日本は、かつての【礼】の“心”が失われてしまいました。
日本は、【礼節】【品格】【品性】【高潔】といった言葉で表されるような、
まさに“美しい”心がけの国でした。
それは、年の上の者が下の者に対し、【躾】を怠らなかったからだと思います。
別に躾の学校に行かずとも、日常的に伝授され、お手本となる言動で
次の世代もまた【品格ある人格】に育ったのだと思います。
今の日本に、そのような“場”があるでしょうか？
こうしたことはじかに人が触れ合わなければできません。
インタネットや、携帯などのバーチャルな世界では、
【躾】はできません。
鎌倉サロンは、あえて、ターゲットを特定せず、あらゆる世代・職業
男女が集うことを目的としました。
特にお若い方々には足を運んで、人生の先輩から、
たくさんのものを吸収してほしいと思います。

多くの皆さまに素晴しいことと応援も頂きましたが、
ある一面、今の日本でこうした“集い”を広めるのは難しいとも感じてはいます。
しかし、難しくても、できる人が始めなければいけないと思います。
品性のあるかつての日本人の心を取り戻す為にも。

といっても、鎌倉サロンは、小難しいところではありません。
美味しい（！ロザリウムのケーキは絶品と評判です！）ケーキとお茶と
美しいくつろぎの空間で、トリビアな知識を愉しく聞ける場所です。
大勢で聞く講演会や、カルチャーセンターのような無味乾燥な空間で、
難しい話を聞きたら寝てしまう・・・という、あなた！
こんなところでなら、きっと愉しくいい時間を過ごせるでしょう。

次回は、そんな鎌倉サロンで、どんな愉しい時間が繰り広げられているか、
ご報告しましょう。