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レディの卵

先週は函嶺白百合の高校3年生の【国際儀礼】の最後の授業がありました。
中学1年生の時から6年間。
最初は、まだ小学生の子供っぽさが抜けやらず、
あどけなかった生徒達が、美しいレディに育っていくのを見るのは、
本当に嬉しく楽しいことです。
私は、子供達を『レディの卵』と呼んででいます。
6年間の間に『レディ教育』をうけ、卒業時には“卵から孵る”わけですが、
この6年間に何を身につけたかで、
“白鳥”になるか“アヒル”や“カラス”になるかが
決まります。
私は、卵が身も心も美しい白鳥に孵る様、指導するわけです。

私には娘がいませんので、白百合の子供達は娘のように感じています。
ここ十年間子供たちを見て、そのご父兄に接して、思うのは、
家庭でのしつけの大切さです。
私の授業については、子供達が大学に進み社会に出て・・・
人生のひょっとした時に、
そういえば学校で【躾】だとか【エチケット】だとか【国際人】なんて、
小うるさいことを言ってたなあ・・・
でもこんな時はこう考えればいいって言ってたなあ・・・と、
思い出してくれればいいと思っています。
学校の授業が全て即座に身につくわけもありませんし、
特にランチ後の授業は夢のかなたかもしれません。
物事を身につけるということは、一朝一夕にできることではありませんし、
言われたこと全てが瞬時に理解できなくても、
いづれ何かの時に思い出してくれればいいと思っています。
【躾】も【教養】と同じで、じわじわと染み付いて来るものなのです。
ですから、ふだんの生活が大切になります。
そういう意味で『家庭での【躾】が人を育てる』と実感するのです。
日々の積み重ねは大きいのです。

ではどうしたら、家庭でよい“躾”ができるのでしょうか?
ご父兄からは時々、ご質問をいただきます。
ご父兄が【国際儀礼】でおしえるようなエチケットやマナーや教養全てを
身につけていればいいのでしょうけれど、教えている私ですら
日々精進ですから、それは無理な話です。
まずご家庭では『“雑”なことをしない!』と心がけて下さい。
“雑”が身にしみてしまった大人を、いまさら“白鳥”に孵すことは至難の業です。
多くの生徒を教えてきた私の実感です。
手取り足取り教えても、“雑”が身に染み付いた人は
なかなかきちんとした立ち居振る舞いが身につきません。
知らないことなら学べばいい。教えてもらえばいいのです。
でもそれらを実行しようとしたとたん、頭では分かっているつもりでも、
体が“雑”“乱暴”に動いてしまいます。
“教養”も、“雑”だとどんないい物が目の前に提示されても感動もしないし、
学びの視点も違ってしまいます。
エチケット・マナーズ、教養は、その気になれば
人生のどこからでも身につけることができますが、
立ち居振る舞いの“品”は、いわゆる“三つ子の魂”なのです。
ご家庭で良い“躾”を・・・と思われるのでしたら、
エチケット・マナーズの本を買って読む必要はありません。
食卓の食器の並び、お料理の盛り付け、お茶の入れ方、玄関の靴・・・
極ありふれた日常のしぐさや生活を、
親が≪丁寧に、当たり前に、手抜きをせずに≫することです。
また、それは子供に強要する必要はありません。
ただ、親がしていればいいのです。
その背中を子供はちゃんと見ていますから。
そうすることで子供達は、“イザ”という時に
きちんとしたことができるようになるのです。

現代は、情報も山のようで自分に自信のないお母様が増えているように思います。
世の中に流される必要はありません。
あなたがきちんと生きていれば、愛する子供はすくすく育つはずです。
動物は、子育てをする時、何事も親がお手本を見せます。
子供をレディに育てたいなら、自分がレディになればいいのです!


コメント

「雑なことはしない」
日常の生活の中で行うことは、簡単なようで、大変難しいことです。自分の生活態度を振り返ってみると、恥ずかしいことばかりです。この言葉も胸にしっかり焼き付けて、日々を過ごしていきたいと思っています。
最近の女性で気になることは、靴を脱ぐことがわかっているのに、裸足で人のお宅を訪問することです。
気になっていらっしゃる方も多く、「とてもいいお嬢さんなのに、裸足でお稽古にいらっしゃるのよ」という言葉を耳にします。
最近流行りのマナー本ではそのことに触れていません。子供の頃、母が他人のお宅に訪問するときに、靴下を用意してくれたので、自然に身についたのだと思います。
いつの時代でも、きちんとした女性であることの大切さを最近特に感じます。

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